ボーイスカウト吹田2団【平成17年12月18日発行】


第167号


11月20日 あるけ あるけ ビーバー隊 

 今日はハイキング日和、天気もよく紅葉も綺麗だ。
岸辺駅から歩いて、万博公園内自然文化園のソラードまでハイキング。
30分歩いて市場公園のところで小休憩、途中足が痛い疲れたとか言っていたスカウトだが、公園でハバザックを下ろすと元気がいい。さっきまでの「疲れた足が痛い」はどこに行ってしまったのか・・・・・
 信号、歩道の自転車に注意し、次の休憩場所『伊射奈岐神社』まで歩く。
 休憩10分だぞ、遊具もありここでもやはり元気いっぱいだ。後は万博まで休憩なしで行く。あと少し、頑張れよ。公園の外周道路に出る所が少しきつい坂になっている。
 今日は自然文化園の入場料はABCラジオ祭りで無料になっている。すでに人は大勢来ている。

駐車場もすでに満杯状態、外周道路も駐車場に入る車で渋滞。
モノレールの駅から公園の入り口までは迷子になるくらい大勢歩いている
列を乱さないように歩けよ、中に入れば行き場所が違うので人は少ない。
入り口に公園内の地図があるのでもらい、ソラードまで行く。


ソラード(空中観察路)は、ゆっくり見て歩けば20〜30分くらいかな。
見晴らし抜群、もみじの紅葉そのほかの葉も紅葉できれいだった。

ソラードには、温度計湿度計・万華鏡などが取り付けてある。 
高いところで20メートルあるかな?ここの見晴らしは抜群にいい。

スカウトは昼食を食べ終わると、また遊び始めた。
昔からの遊び「だるまさんが転んだ」のゲームだ。
言い方を変えて面白く遊ぶのには、笑わせてもらった。

もう一ヶ所、木の葉の遊具で約30分間遊ばせた。
帰り道に、竹コッポリを作っている場所に行ったが、もうおしまいといわれ、もう少し早かったらな、
残念。でも色々話を聞かせてもらった。
帰りはモノレールに乗って、阪急電車に乗り換えて岸部南公園で解散、怪我もなく無事帰ってきました。


11月5〜6日 ホップ・ステップ・キャンプ カブ隊 

スカウト・リーダー・ファミリー総勢37名でロッジングを行ないました。
気温も暖かくすばらしい初日となりました。昼前に北千里野活に到着し開村式・昼食後最初の活動を行いました。

隊長より基本動作や国旗についての話を聞いた後、コンパスや歩測を利用した計測ゲームをしました。
みんなの歩幅は、意外と長く(足が長いのかなあ)、距離の計測は難しかったようです。
夕食は、各組で決めた鍋料理を作りました。各組手際よく(女性リーダーの活躍)調理し、おいしくいただきました。


夕食後のスタンツは、「もったいない」をテーマにしたもので、みんなよく理解していました。
あとは、いつも「もったいない」を意識し、行動し続ける事が必要かな。


翌日、朝からあいにくの雨となりましたが、寒くなく朝食のホットドッグを牛乳パックを利用してあたためて食べました。
食後、クラフトで「バードコール」を作成しました。木に穴をあけ丸カンを差込み回すと鳥の鳴き声がするクラフトです。木には各スカウトが絵を描き、オリジナルのたのしい作品に仕上げていました。

午後からは、多目的ホールにてデンコーチを中心にロープワークを実習しました。デンコーチは前の夜に明日教えるロープワークを丹念に練習していました。たのもしい限りです。
うさぎスカウトは、最初のロッジングでしたが、しか・くまスカウトの助け合いにより、無事今年度の最初のロッジングを終えることができました。


11月12日〜13日 ゴール目指して ボーイ隊

ボーイ隊の11月の行事は、久しぶりの夜間ハイクでした。現在在籍中のスカウトは経験がありません。
しかも、新入スカウト9名、大丈夫かな?かく言う私も夜間ハイクは久しぶり、いつもサポートで車移動10月に行った研修所のハイクで、ふくらはぎがつった私は不安だらけ、でもポジティブ?な私はなんとかなるか〜!
午後8時岸部南公園で集合!正雀から阪急電車に乗り込み、いざ!箕面へ。
9時過ぎに、阪急箕面駅に到着。トイレを済ませて、最初に目指したのは、箕面の滝の上の駐車場。
紅葉が始まった、遊歩道を、上級班長を先頭に、各班に分かれて歩き出しました。
 途中何回も、班長の号令の下、班員がちゃんとついて来てるか、番号を大きな声で言います。
これも最初は小さな声でしたが、回数を重ねると、皆大きな声で言えるようになりました。
途中、箕面名物のお猿の軍団に会いました。「猿と目を合わせないように!」横を通るときは、リーダーがカバーして、お猿さんと喧嘩をすることなくすり抜けました。約1時間で無事に駐車場にたどり着きました。そこで、サポート号と合流!
まだまだスカウトもリーダーも元気です。
しかし、下見の時はいなかった、走り屋さんが・・・
車が約10台弱、これでは安心して歩けません。
そこで、あたって砕けろ、そのお兄さんたちにお願いに行きました。「ボーイスカウトですが、これから勝尾寺まで歩くので、横を走り抜けるときは気を付けてくれませんか?」と言うと「わかりました!」と気持ちよく了解してくれました。

次の目標は、勝尾寺です。
頑張って歩こう!15分のトイレ休憩の後歩き出しました。

勝尾寺までは、道路を歩きました。お願いした通り、走り屋さん達は、私達の横を走るときはスピードを落とし、走り抜けてくれました。感謝です。
勝尾寺まではほとんど上り坂で、スカウト達も「まだ〜?」「あとどれくらい〜?」と言う質問もちらほら。
前・中・後ろ・横をカバーするリーダー達の「車が来るよ~」の声掛けが、暗い道路に響き渡りました。

約1時間、勝尾寺の門の前で休憩。あめちゃんなどおやつをいただきました。
このあたりから、寝ながら歩くスカウトが・・・
いつもの事ですね〜器用なことです。

次の目標は、森林公園。仮眠を取るところです。勝尾寺からここまでは、近く約10分ほどで着きました。
着いたら、サポート号が先着してて、ランタンの明かりが暖かく迎えてくれました。
お湯も沸き、ラーメンタイムです。みんなそれぞれの好みのラーメンを持って来ていて、私はほとんどのラーメンのお味を見させていただきました。
ラーメンを食べ終わったら、仮眠用のテントの設営です。班長の指導のもと、ランタンの明かりだけでちょっと時間はかかりましたが、なんとかテントも設営できて、各班に分かれて仮眠となりました。
しかし、テントの中から大きな笑い声や、変な歌が聞こえてきて、みんなハイになっていました。
しばらくすると、し〜んと静まり返り、みんな夢の中。リーダーはイスに座ってウトウトしましたが、まあ寒かった事・・・。約1時間ほどして、皆を起こしました。AM2:30分起床。眠い~といいながらもちゃんと起きてきました。そのあと、テントの撤収、靴下が落ちてたりはしましたが。なんとか撤収も無事終わり、いざ出発! 次の目標は箕面の外院あたりのコンビニです。
しかし5分ほど歩くと、先に行っていたサポート号が引き返してきて、この先でドリフト族がいて、歩ける状態ではない。車が横向いて走ってくる。急遽コース換え。下見の時はいなかったのに〜!
勝尾寺まで引き返し、山越えすることに。山越えと言っても歩道が確保されているところで、距離から言えば、予定のコースより短くなりました。でも!!すごく長い階段で、下から懐中電灯で見ても、階段の終わりが見えない。階段を黙々と歩いていると、「しんどい〜」初めて泣きがはいりました。
先頭の上級班長に「休憩してやって」と連絡し階段の途中で休憩しました。実は私も休みたかったんで、この休憩ほど嬉しい事はなかったです。


おやつのチョコレートで元気を出し、出発。
真っ暗の中階段は終わり、今度は下り坂です。
転んで痛いわ、真っ暗で怖いわ、眠たいわの3拍  子が揃って泣き出すスカウトも、ファミリィ参加の保護者の方に手を引いてもらって、頑張って歩きました。
女子スカウトは、リーダーと話したりして、気  分転換していました。後で聞くとやはり暗いのは怖かったようです。最近暗闇を経験する事がないので、山の中で一斉に懐中電灯を消して、暗闇を経験しました。月の明かりも届かない山の中だったので、「う わ〜」と言う声が漏れました。
すこし濡れた地面だったので、リーダーも頭か  ら転び落ちてしまい心配しましたが、たんこぶが  出来たぐらいで済み、ほっとしました。


山の中を抜け、家が見えて来た時は、スカウトもほっとしたようでした。サポート号と合流したのが、AM4時30分ごろでした。
差し入れのちょこぼーを皆で美味しくいただきました。やはり疲れた時は甘いものにかぎりますね。休憩も終わり次の目標は北千里消防署前です。
このころになると、スカウトもリーダーも無口になり、寝ながら歩くスカウトも。でも街灯もあり、怖い事はなくなったようでした。みんな頑張って歩いていました。途中しらじらと夜空からうっすらと明るくなってきた空を見上げながら歩きました。


北千里の北消防署に着いた頃には6時過ぎで、すっかり夜は明けていました。


トイレを北消防署でお借りして、暖かい飲み物を飲み出発です。
次は山田を抜け、ぜんざいの待っている、わが町の吉志部神社です。あと少しがんばろう!!

このあたりが疲れのピークでした。みんな下を向いて、歩いていました。
こんなにスカウトが頑張っているのに私が、泣き言は言えません。ほんとにみんなえらいです。
後少し、後少しみんな頑張ってるのに「頑張れ」しかいえないのは辛かったです。
だんだんわが町に近づいてくると、みんなの顔が明るくなりだしました。自分であとどれくらいかわかるからでしょうか。
吉志部神社が見え出したら、歩くスピードもあがり無事に8時30分到着しました。
ゴールに着くと保護者の方が待っていてくださり、自分の子供より、私のことを心配してくださり嬉しかったり、申し訳なかったりしました。 保護者の方にぜんざいを作っていただき、皆で美味しくいただきました。
今回久しぶりの夜間ハイクでスカウトの人数も多いということで、他隊のリーダー・ファミリーの方にサポートしていただき本当に感謝いたします。
ベンチャースカウトも隊付・上班と見事に役割を果たしてくれて、さすがベンチャーやな〜と思いました。
最後に本当にスカウトはよく頑張りました。2団のスカウトは最高のスカウトです!!
皆さん本当にありがとうございました。


「指揮官と指導者」  
育成会 相談役   樫  寿 紀


学校現場で「教員がやたらと増えて、教師が減った」と言われている。学級運営が上手くいかず、父兄からのクレームで教育委員会からの指導で再教育を受けて、なおかつ引導を渡される教師が増えていると報道されている。
「なるべき人が教師」といえる人がいる一方で、最初から不適格者、(本人は全く自覚がない)でありながら教師面をしている輩がいる。
それをスカウト活動に当てはめてみると、組織運営をしていく「隊・団・地区」の「シドウシャ」は、ボランティア活動であるが故に、人の確保が困難であり「なるべく人」となると至難である。
「引き受けてくれる人」にお願いするという形態が多かれ少なかれの現状ではないか。そこにはスカウトを置き去りにした人の配置がされていて、そんな輩がいつまでも居座り、組織の硬直化とマンネリによる活力減退と衰退を招いていないだろうか
さらにキャリァと肩書に拘る人に自己保身の思いが根強く、後継者の育成に積極的ではなく、それでいてそれを嘆く。さらにスカウト活動に「傍観者」的で積極的な「参加者・参画者」にはならずに蚊帳の外にいて、平気で批判して足の引っ張りあいをする。
どんな組織にもこのような傾向はしばしば目にする。本当にその組織に所属することで自らが成長し、所属するメンバーのことに真剣に目を向けているのだろうかと自問することさえ鈍感になっている。こんな「指揮官」のいる組織のメンバーは被害者ではないだろうか。

「隊長はええなあー」「なんでやねん」「すわったままで、あれせえこれせえと言うてたらええねやさかい」「なにゆうてんねん!つべこべいうてんと言われたことをはよせえ!」と「指揮官」であることを見破られてシドロモドロになって半分脅してやらせていることは無いだろうか・
長年活動に携わって自分が年を重ねてスカウトとの年齢差に開きがあり、スカウトのエネルギーについていけずにいつのまにか動きが鈍くなり、行動が理屈と合わなくなっているという自覚がないままに「指揮官」になっていながら「指導者」と思っている。
スカウトと行動を共にしながら、両者が育てあい成長していく喜びがないままのスカウト活動が続けられて「scouting for boys」の基本姿勢が貫かれているか? 子供たちに色々な活動の選択肢が一杯ある現代に、魅力あるスカウト活動を提供して認められて初めてこの活動が生きる。
そんな活動を展開するかどうかは「指導者」の心意気にかかっている。

さて、後になりましたが前号より4回連続で“やまびこ伝言板”に寄稿して頂いている当団育成会相談役の樫 寿紀氏についてご紹介します。
 
**樫寿紀氏のプロフィール**
昭和27年ボーイスカウト吹田2団発隊時のボーイスカウト一期生であり、昭和39年自らカブ隊を結成され、初代隊長として献身的な努力で今日のカブ隊の基礎を築かれました。
一時期勤務の都合で、東京へ行かれましたが、昭和59年再び隊長として平成2年、満50歳までご活躍されました。スカウト活動における豊富な知識と経験をお持ちであり、現在は相談役として後進の指導にあたって戴いています。