ボーイスカウト吹田2団【平成17年11月10日発行】


第166号

2005年度 活動に当たって 団委員長 藤井武司 


今年度の活動で重視していきたいことは、団方針として3点を挙げています。
1,隊編成の見直しと、魅力あるプログラムを展開し、活動の活性化を図ろう。
9月2団は、スカウト47名指導者43名(重複あり)、合計76名でスタートしました。ちなみに、昨年度はスカウト56名、指導者49名で有り、今年はスカウトの減少が顕著となっています。特にビーバースカウトが減少したことは、これから今後上進によりカブ隊以上の隊員確保が非常に心配であります。活発な隊活動を行うためにはスカウト増員が必要でありそのために、指導者の方針に沿ってスカウトのニーズを取り込み、魅力あるプログラムを展開すると共に、団として地域へのPRを積極的に行い隊員確保をしていきます。

2,過程(計画−実行−評価−対策)を大切にした活動を行おう。
私達は自分の目的、目標としたことに対して、計画を練り実現する為に努力しています。その結果が満足できるものであればこれに越したことはありません。時には幸運に恵まれてラッキー!。 でも幸運の女神は何時も微笑むとは限りません。不満足であったり、途中でとん挫したりするのが現実です。そこで大事なことは、評価(計画は適切であったか 努力したか)と、その後の対策(足りないところ頑張ろう)であります。私たちはこの過程(計画⇒実行⇒評価⇒対策)を意識して、粘り強く実行出来るようにする活動を重視して行きます。

3,活動を通じて自分の楽しみを見いだそう。
これは、特に指導者や育成会員の皆様へのお願いになります。折角やるなら楽しくやりたいものです。 振り返った時、「充実していた!」と思えるようにするには、一人ひとりが目標を持ってこの行事・活動に参加されることを進めます。自分にないものや、知りたいことが集う誰かにあるかも知れません。スカウトから教えられることも有りましょう。あの人の良いところ、この人のあそこを盗み自分のものにして下さい。そして自分の得意とするところを披露してあげる。  スカウト活動は、人の為だけでなく自分の為にもなることを認識して参加すれば、より楽しくなると思います。


10月16日 寿楽荘運動会参加奉仕 団行事 

 今年も特別養護老人ホーム・寿楽荘の『生きいき町内運動会』に参加しました。吹田二中の運動場で、
午前10時〜12時まで、寿楽荘のおじいちゃん、おばあちゃんと、その家族会の方々と楽しい一時を
過ごしました。競技は、「ピンポン玉運び競争」「玉入れ競争」「借り物競争」「綱引き競争」「紅白リレー」
毎年同じ競技ですが、車椅子に乗ったままお年寄りが参加できるように工夫されています。

 
ピンポン玉運び競争 赤組ガンバレ!
パン食い競争( 紅白リレー) 白組ガンバレ!
綱引き 後片付け

10月7日〜10日 研修所・体験記 ボーイ隊隊長 岩橋篤子

 ボーイ課程研修所にいってきました。
ふと気がつくと、10年の間に、研修所4回、実習所1回、合計5回も参加してることに気がつきました。ビーバーの時とは違い、体力に自信がなくどうなる事かと思いましたが、無事帰ってくる事が出来ました。

場所は「キャンプ大阪」という、ボーイスカウト専用のキャンプ場で、大阪と奈良の県境あたりにあるところです。色々な木々、久ぶりに見る草花、(昔は岸辺にも生えていました)秋の味覚も・・・自然に囲まれた環境です。
前日の天気予報では、金曜日・土曜日・雨、日曜日・晴れ時々曇り、月曜日・雨と散々な予報でした。
しかし朝起きてみると、雲ってはいたが,雨が降っておらず、「ラッキー!」と出発しました。7:30分19団の方と合流いざ、キャンプ大阪へ!少し走るとぽつぽつ降ってきました。
「やっぱりな〜ボーイで言う“いい日和”になってきたな〜」と思ってると、渋滞に巻き込まれ、それでもナビを使い裏道へ、しかしそこも渋滞、「こら、ちこくやな〜」と思いながら先を急ぎました。やっと着いたら9:5分、他の方も渋滞に巻き込まれまだ到着していない方も・・。 
今回の研修所の所員の中に、自団の小倉さん、吹田地区の方が2人と顔見知りがたくさんいて、安心するやら、照れくさいやら。
全員到着後、会所式・記念撮影その後、荷物を解くまもなく、講義が始まりました。

共通セッション1「研修所について」(オリエンテーション)90分間・・・・今回の研修所での明確な目標をノートに書きなさい。とかいろいろ私にとっては、班の人を観察する時間でもありました。

共通セッション2「コースにおける基本動作」45分間・・・・手合図や、敬礼の仕方などなど

共通セッション3「スカウト運動」60分間・・・・運動とは何か??はて何と言えばいいのやら、「一貫した方向の目的に向けて努力して進める、一連の組織化された活動を指す」らしいです。

共通セッション4「スカウティングとキャンプ」90分間・・・・キャンプでの設営の話やロープ結び,立ちかまどの作り方など。

小雨の中設営開始時間は15:30〜19:00まで、その間にジャンテン(ジャンボリーテントの略で大形の家型テント)1張りとドームテント2張り、約10畳はある食堂用タープ、立ちかまどと、テーブル作成、夕飯の準備、夕食・後片付け・・・6人で手分けして始めました。

班員の紹介を、年齢順にします。
ダチョウ班
岩橋篤子 10年も経つと班内で一番年上です。
交野第3団MさんCS隊長・・・・・・温和な方でした。
大阪第142団Aさん四条畷BS副長・・今年からBS副長になられて,初めての研修所でした。
四条畷第1団OさんBS副長 ・・・・29歳ばりばりのスカウト上がりでした。スキルもすごい!
京都第38団KさんBS隊長・・・・・22歳大学生の男前でした。この方もスカウト経験者で宇宙を目指してるらしいです。
東大阪5団OKさんCS副長・・・・・20歳で先の2人よりキャンプスキルは負けますが、ゲームの達人でした。

早速設営に取り掛かりました。ジャンテンは数年ぶりの私と、後の2人は立てたことのない人だったので、苦労しました。
夕飯の準備、これはお手のものです!しかしばたばたと食事をした後、またまたセッションです。
セッションの後サイトに帰り、自隊のことや、仕事のことなど話しながら、テーブルのやり直し、テーブルにイスがついているタイプの物なので、しっかり作らないと、倒れてしまいます。日々の改善です。

2日目も天気が良くなるどころか、大嫌いな雷まで鳴り出し、その時間のセッションは何も覚えていません。
セッションの中には、ハイキングもありました。
シルバコンパスを使って、地図を見ながら颯爽と出発しましたが、日頃の運動不足がたたり、右ふくらはぎが攣り、歩けなくなって班の人にマッサージをしてもらってなんとか歩けるようになりましたが、ハプニング発生で結局所員の方が、大捜索隊を作って私たちは車で帰ることになりました。(すごく嬉しかったです、車が・・・)
あっという間の3泊4日で、倒れる事もなく、また良い友達も出来ました。留守を守ってくれた、家族にも感謝したいと思います。
2団のリーダーの皆さん、仕事などで日程が大変でしょうが、なんとか都合をつけて研修所に参加してください。本当に楽しく、そして勉強になりますよ。
研修所で学んだ事を、ボーイ隊の活動に生かしていきたいと思います。 


「スカウト道への導・動」 樫 寿 紀

「スカウト道って何?」と問われて即答できる指導者・親はいますか。
組織である以上「目的」があり、それに沿った活動があり、それに賛同する仲間が集いて「道」を究めようとするものである。

先人が歩んだことで出来た「道」を辿り、新たにスカウトが歩んで出来た「道」こそにスカウト活動の根源があるのではないかと思い、共に考えてゆきたいと思います。この活動を運営するのには、まず指導者の在り方を考えたい。
「しどうしゃ」を語意を離れて、言葉遊びとして思い尽きるままに述べてみると「死動者・止動者・私道者」「始動者・志動者」「志導者」等が浮かぶ。また「動者」を「導者」に置き換えると理屈っぽくなるが面白く思いが広がるかもしれない。

「死動者・止動者」は、講習会・研修会などで資格は得たもののそれまでどまりで、肩書きだけでその地位にとどまっている。または長年リーダーとしてかつては活躍したが、今は、情熱も失せてマンネリ化している。そして「色褪せた体験と風化した思い出」に我が思いを止めて、年々スカウトとの年齢が開いてかつての体験は通じないことに気付くことなく鈍感の自分を置き去りにしたまま、ただ自分のキャリアと肩書きとライセンスで自分の地位に君臨しようと努力している。このような輩は、どの組織にも居座っていて組織の硬直化を招く困った存在であるが、当人はそれを正当化するから、始末が悪い。スカウトにとって迷惑至極なり。

「始導者・志動者」は、スカウト活動の原点を常に意識して、自らはスカウト活動を楽しみ、スカウトと共に活動することを心がけている。「scouting for boys」を忘れることなくその志は豊かで柔らかである。
スカウトから学ぶことのできる「シドウシャ」だけがスカウトに豊かなものを教え・与えうる。
我が子と一緒にいることを幸福に思うことが出来る親だけが、こどもに親と一緒にいることを幸福に感じさせる。このような「幸せ感」を醸し出せたら本当の「道」が究められると言える。
このような人間関係が保持されたなら、その出会いは互いに人生を豊かに・深くし進歩し続くのではないか。それは常に、大人側の「志」にかかっている。自らにおごり・たかぶりの大人の理論では、まずスカウトに我が子に拒否されてしまい、互いに不幸な結果となろう。