ボーイスカウト吹田2団【平成14年12月5日発行】
第131号


必要と理解すれば〜  団委員長 藤井武司

隊行事、班・組集会を開く時、担当リーダーは持参する物や宿題の案内を出します。
そして当日いざ必要な時、「あれ忘れた」、「これ持ってきてない」、などよくある事で、指導者が貸し出したり、スカウト同士で融通しあったりして、 何とか進めるのが通例となっており、リーダー泣かせの所です。
これは、子供の世界ですが、大人の世界でも同じような事があります。
仕事での話で恐縮ですが、ある作業を進める時、そのやり方は決められているのが普通です。
職人さんなど自分の技能として備えている場合や、みんなで携わる時、作業手順やマイタスク等と呼ばれる文書化したものがこれに当ります。
作業は決められた順序に従って進めますが、時として手順の途中をショートカットし、後で「シマッタ」と悔やむケースがあります。 「つい忘れた」「これくらいは」「そうなるとは思わなかった」等、結果がどうなるかよく理解していなかったことに起因していることがが多いようです。 スカウトが忘れ物をする場合も、多くががこの例が当てはまると思います。
自分にとって本当に必要なことを理解していなければ、何回注意しても「また忘れた」となります。
経験の少ない子供達に、道理を理解してもらうことは非常に困難な事です。
困らないようにする為話して理解させるか、体験で理解させるか、手のさしのべ方は家庭の方針や、スカウト個人によって接し方が変わります。
育成会員のみなさん、指導者とコミュニケーションを蜜にして進めていただくようお願い致します。


11月17日 来て・見て ワンパーク! ビーバー隊

大阪城(天守閣)見学
天気もよく・秋の紅葉まっさかりの大阪城に行ってきた。 JR岸辺から大阪で環状線に乗りかえ、大阪城公園駅で下車。そこからてくてくと歩いて行く。 歩いていると、色々な露店から美味しそうな、いい匂いがして食べたい気持ちになるが、我慢 !
かなりの人が来ている。入場券を買って中に入るが、スカウトたちは無料。団体の観光客が多かった。
リーダー一人にスカウト2名で組になって、好きな所からまわって行くことにした。 スカウトが、見ては『これはなに?』と聞いてくるので教えてやらなければならない。
一番興味を持ったのは7階の【豊臣秀吉の生涯】ミニ映像で1〜14までの画面で(最後まで見ると約20分)2〜3見て 『別の所にいくか?』と聞いたら返答なし、興味深く見ていて、結局最後まで見た。
8階は展望台になっていて、地上約50メートルの高さ、四方の眺めがすばらしい。大阪の町が一望できる。
下に見える木が紅葉していてとても綺麗だった。この展望台で皆と待ち合わせて、全員集まり次第下のほうの降りる。 昼ご飯は大阪城の横の広場で食べる事にした。
動き回ると汗ばむ陽気になった。リーダーの目の届く範囲で自由に遊んでもいいよ!
石壁を登ったり、「だるまさんが転んだ」をやったり、枯葉を集めては投げたり、枯葉を敷いて滑ったり、 ドングリみたいなものを拾ったり、色々なことをして遊んいた。
遊びまわって汗をかいたスカウトもいた。よく遊んだな。
 そろそろ帰る時間になった。仕度をして忘れ物が無いように。 帰りの電車の中は空いていれば座ってもいいことにした。座れたのは新大阪からだった。皆さんお疲れ様でした。





11月17日 僕もわたしも迷ハイカー カブ隊

今月は、武庫川上流の渓谷に沿って、旧福知山線の廃線跡 JR生瀬から武田尾をハイキングしました。
廃線跡の道に入ると、等間隔に枕木が横たわっていて自分の歩幅と合わないと、とても歩きにくい感じです。
途中、トンネルが7つ(とても短いトンネルが1つ)と鉄橋が1つあります。
一番長い北山第2トンネルは413mあり、途中でS字にカーブしているところは出口が見えず真っ暗。 足下は砂利と枕木で、懐中電灯がないととても歩けません。
怖がるスカウトがいるかな?と心配でしたが、 「トンネルはいくつあったか」「一番長いトンネルは何番目のトンネルか」というクイズを出していたので、 スカウトは歩測(トンネルを何歩で歩けるかをかぞえる)に夢中でそれどころではなかったようです。
トンネルとトンネルの間は武庫川の流れを見下ろし、紅葉も色づき初めとてもすばらしい眺めです。
が、やはり、枕木につまずかないように歩かなければいけないので、足下ばかりを見て歩いていたような気がします。
おいしい谷川の水が出ているところがあり、各自空で持ってきたペットボトルにいれ、昼食にその水でお湯を沸かし、 カップスープを作って飲みました。
食後、もう少し行った所の広場で、今月の担当3組の「組の歌(ピクニック)」の発表とロープワーク、 ひきとけとふた結びの練習。 
最後のトンネルで、各組みんなで協力してトンネルの横幅をはかりました。
各自の両手を広げた長さを、あらかじめ組集で測って、トンネルの幅を測った組や、 組旗の長さをあらかじめ測っておいて組旗で測った組など、色々と工夫していたようです。
どの組もなかなか好成績で、10〜20cm以内の誤差でした。

 

11月2〜3日 スポーツの秋 ボーイ隊

今月のボーイ隊の活動は伝統工芸の体験ということで、陶芸にチャレンジした。
まず、2日・3日と都合の良い日を各自が選び、粘土をこねていろいろな器作りに挑戦した。
みんな様々な形のものに完成させ、23日の「焼き」の日まで待った。
その間に班集会等で伝統工芸についての調べ、 それらの報告をまとめ、23日に発表を行なった。
23日にはいよいよ焼いたのだが、まずは七輪による素焼き。
実は今回スカウトたちが焼く前に数人のリーダーで焼きのテストを行い、かなりの試行錯誤を巡らし、 夜通し焼いた甲斐もあり何とか明け方に焼きあがったものはそれらしきの物に仕上がったのだが、 結局は全ての作品が割れてしまっていた。
そんな状態でのスカウトとの本番で果たして上手くいくのだろうか…という不安はあった。
二人に1つの七輪という割り当てでそれぞれが火の番を行い、徐々に温度を上げていった。
(詳しくはベンチャー隊のホームページに記載されています。)
素焼きの段階で割れてしまうものもあったが、当初の希望では上薬を塗って「良い景色」のものを仕上げたかったが、 リーダー側のテストの結果、今回はそのまま本焼きまでやってしまう方が良いのではという結論に至ったので、 そのまますぐに本焼きに移った。
本焼きでは約1400度ほどの高熱を要求されるので、火の扱いには通常よりも細心の注意を払わないといけない。 それにしても燃料は炭なのによくもまあそれほどの高熱を得られるものだと感心していた。
まあ、それだけの温度なので、焼く側の器の七輪も3〜4度本焼きをすると割れてしまい、コスト面での負担を背負わないといけないのだが…。
結果的にはスカウトが焼いたものは全て割れてしまい、容器としては使えるに耐え得る物には仕上がらなかった…。 中には箸置きとして使えるものはあったが…。
今回のプログラムでは陶芸以外には新しい進歩課程における班集会の実施の仕方や、ターゲットバッチの取得の方法についての確認を行い、 参加したスカウトの殆どが移行を完了した。残りのスカウトも年内には完全に移行し、どんどんと新しい課程で進歩に取り組んでもらいたい。 ボーイ隊に在籍する4年間の間に50数個のターゲットバッチの全てを取得する、ということを目標において。
今回の課程では以前よりやればやるだけのターゲットバッチをゲット出来るので、家庭内でもどんどんと取り組んでもらいたい。
最後に、「もう一度、陶芸をしたい?」と聞くと、大半のスカウトが「もういい…」という返事だったのが、 残念だったけど、無理も無いかな。本当は試行錯誤して上手くやけるようになるまでの過程を体験し、 更に懲りずにチャレンジしてもらいたい、というのがリーダー側の本音だけど、向き不向きもあるので、 今後、自分たちにとって興味のもてるプログラムを見つけ出し、そのプログラムで試行錯誤のプロセス/失敗/成功の体験ができれば、 それだけで十分にボーイ隊に在籍する意義が達成されるのではないかと思う。
今回の進歩過程の改変により、 今まで以上に様々なプログラムに挑戦する幅が広がったので、これからのスカウトたちのチャレンジに期待!。

【12月の予定】
12月は予定の14~15日は都合の悪いスカウトが多いので、21~22日に変更になっています。

陶芸プロジェクト レポートその1 ベンチャー隊 リーダー

どこで満足するかはその時次第、全くの素人なのに頼りはインターネットのみ。
スカウトを巻き込んでの、リーダー数名が中心に繰り広げる長期プロジェクトのはじまりはじまり・・・・・

ミーティング

粘土は、リーダーの一人の知り合いから分けてもらい手に入った。とりあえず、コネテものを作る。
自然乾燥して、後は素焼き工程に入るわけだが、どんなやり方が、自分たちにぴったりか(簡単か・・につきる) インターネットで探り始める。結局、キーワードは「七輪」ということになる。
「七輪」といっても、実にさまざまなやり方とそれぞれにノウハウが潜む。
各サイトには、作者の苦悩と喜びと試行錯誤がめんめんと綴られている。
読み進めるうちに、 人に「七輪」素焼き、本焼きをしゃべれるほど情報がたまってきた。
しかし、実際にやってないので、なんの実感もない。
「やってみないと始まんないね」至極あたりまえの結論に至る。

スカウトを無理やり巻き込む

ボーイスカウト活動の一環、カブ・ボーイはそれなりの体験、 ベンチャーには焼き物に対するより深い理解と実際にプロジェクトとして発表できる計画を求めて、 そして、リーダーは全く個人的興味本位と探究心で、一人ではなし得ない推進力をスカウト活動の名のもとに、 個人の思惑をはるかに超えるスピードで、ぐいぐい突き進んでいく。
そして、素焼きの方法も、ましてや本焼きの方法・場所・費用何も決まらないまま、スカウトを集め土をこねさせはじめた。
学校でも、1度や2度は粘土をこねて物を作ったことはあるだろう。
みんな思い思いの形や大きさのものが作られていくのだが、七輪陶芸であることから、おのずと大きさには限界がある。
ましてや、初めての挑戦だ。
作る工程でのミス(空気が入る・つなぎ目が不完全等)この段階ではあまり気にしていなかったが、 後で相当後悔する羽目になるとは、夢にも思っていなかった。
まあ、何はともあれ、和やかに製作が進む。全部でかなりの点数だ。
こんなに焼けるのかなあと思いつつ、全員の作品が出来上がった。後は自然乾燥するのを待つばかりだ。

とりあえず焼く

粘土をこねた日が丁度連休の中日ということもあり、その日の晩に早速焼いてみることにした。
かねて製作し、すっかり乾燥したものを中心に、先ほどこねて作ったものも数点、試し焼きである。
土曜日の朝の番組で「晴れたらいいね」というのがあるのだが、タイミングよく七輪陶芸が放送されたばかり。
その中で、朝、土取りから始めて、造形し、そのまま乾かさないまま焼くという荒業を披露していた。
今回は、それに習って、アルミホイルに包んで、蒸し焼き乾燥しながら素焼きへとつなぐ方法を試してみる。
はじめは、十分自然乾燥した、以前製作のものを餅網に直接のせて焼いてみたが、1分もしないうちに破裂。
「乾燥していても、アルミホイルはいるんだあ」と貴重な体験を得ることに・・・・。
そんな試行錯誤の中、「餅網とくれば、やっぱ餅でしょう」と、食い気に走るやからも出現。
「もちに続き、今度は鍋だ」いつしか、陶芸はどこえやら、全員が箸を片手に鍋をつっつく始末。
「いつ出来上がるんだあ」の声もむなしい。

そのころ、なまのままアルミホイルで蒸し焼きにしていたものから、もうもうと水蒸気が立ち上りはじめた。
その中から、低い音で「ボン」となるものもある。
ご臨終である。
間違いなく、アルミホイルの中で破片と化している。 
何度かのトライを繰り返し、明け方になってようやく形あるものが出来上がった。
それでも、亀裂があちこちにでき、本来の器としての機能は持ち合わせていない。
「写真に撮っておこう」これでも、記念すべき第1号なのだと自分を納得させる・・・・・・・。