ボーイスカウト吹田2団【平成16年9月11日発行】

第152号

8月22日 ぼくらのあしあと ビーバー隊

今期最後の行事「追い出し」を岸二集会所で行った。
午前中は、Tシャツを使って染物をする。ブルーの色は、ビーバーの制服の色とほぼ同じ。
「大きな輪」の前に体験スカウトの紹介をする。

 

Tシャツを染める前に簡単な説明をし、ビー玉・割り箸・輪ゴム・スマートボールその他色々なものを使って輪ゴムで止めて絞り染めにしていく。出来上がりはどんな感じに出来るか楽しみだ。
染料の中にTシャツを入れて、スカウトにもかき混ぜてもらおうと思ったが、危ないようなので代表の
2名ほどにして後は見てもらった。
リーダーがしばらくの間色がきれいに染まるようにもみながら上下にかき混ぜる。

 

 そして、午後までしばらくそのままにしておき、昼ごはんの段取りを保護者の方たちにお手伝いしてもらった。昼食の準備が出来る間、スカウトは自由に遊んでもいいよ!
メニューは、サンドイッチ・から揚げ・サラダ・フルーツポンチ・ジュース
スカウトは輪を作って座り、保護者・リーダーたちに配ってもらい全員で「いただきます!」。
よく食べる子、少ししか食べない子、いろいろだ。

 昼食後、Tシャツの染料を水で洗い落とす。手が少しぬるぬるする。ある程度洗い落としたら針金ハンガーにかけて干しておく。 
 丁寧にしっかりと輪ゴムでとめてあると絞りの模様が綺麗に出来上がるが、輪ゴムをゆるくとめていると、模様がぼや〜とした感じになる。家に帰ったら、もう一度洗剤で染料を洗い落としてください。

 

 今期最後の追い出しをこれからはじめる。
カブ隊上進は10名。「頑張ってきたで賞」の賞状とチーフリングを渡す。一人ひとり前に出てきてもらい、めいめいに読み上げていく。
最後に皆でトンネルを作り、上進者にくぐってもらう。途中でとめられることもある。
走りこんでいくスカウトもいるが、中ほどでとめられてしまう。
10名全員がくぐり終わって最後の挨拶で追い出しの終了。
 カブ隊でも頑張ってチャレンジしてください。


8月13〜15日 パワーぜんかい ファイナルステージ カブ隊

 今年度最後の夏の大舎営は、国立淡路青年の家での2泊3日となった。午前7時45分貸切バスで岸部小路を出発、道は少々渋滞していたが、12時30分頃に青年の家に到着した。すばやくカブ弁の昼食を済ませ、海水浴へ。スカウトのロープとペットボトルをつなぎ合わせた物で遊泳エリアを作り、リーダーの監視のもとで水遊びを楽しんだ。浜辺でスイカ割りをする予定だったが、木陰もなくてあまりの暑さにボーイ・ベンチャー隊のいるキャンプ場に場所をかえた。楽しいスイカ割りとおいしいスイカを味わって宿舎にもどった。夕食は野外炊事で、鉄板焼き。ここはお茶意外の食材は持込が禁止されていて、用意されたメニューの中から人数分の食材を申し込むようになっている。スカウトがおなかいっぱいになる量があるのか少し心配したが、充分というか、余る程の量だった。

 

 

 夜は浜へ出て星の観察をした。青年の家の職員の方に夏の星座について色々なお話を聞き、天体望遠鏡で星の観察もさせてもらった。話を聞いている間、次々と流れ星が流れ「あっ!流れ星!」「また、流れ星!」
の声。今の時期は特に流れ星がよく見られる時期だそうだ。

  

 

 二日目、6時30分起床。7時10分より朝の集いの後、朝食は食堂でバイキング。好きなものを好きなだけ食べられてとてもおいしかったけど、スカウトの食事風景を見ていると野菜がとっても少な目なようだ。
午前中にペットボトルロケットを各自で作り、午後から自分で作ったロケットを自分で飛ばす。
 岡本副長の完璧な事前準備と段取りにより予定どおり、世界に一つの自分だけのロケットが完成した。
 好きな色のビニールテープを巻き、マジックインキで絵を描いたり名前を書いたり、カラフルでとてもきれいだ。
 昼食後グラウンドでロケットを自分で飛ばしてみた
ロケットに水を適量入れて、岡本副長手作りの発射台に装着し、自転車の空気入れで空気を入れる。そして3・2・1発射!
 空気を充分入れていないとロケットはよく飛ばないようだ。これが結構チカラがいる。スカウトひとりで空気を入れるのはちょっと大変だったので、リーダーに途中で変わってもらったりしながらひとりづつ飛距離を測定した。

 

結果は
1位・・・高野あかねちゃん  88メートル
2位・・・矢野岳斗くん   86メートル
3位・・・北野紘平くん  85.5メートル
お・め・で・と・う!!

夜は、恒例のキャンプファイヤー。
テーマは『星座』。 
出し物は、星にまつわるお話や歌、懐中電灯を使って星座を表現するなど、各組ともなかなか趣向をこらしたスタンツだった。
 板倉加歩ちゃんのお父さんが、ほんとうに体験したこわーい話をしてくださったが、あの後みんなは一人でトイレに行けたかなぁ・・・
 キャンプファイヤーもそろそろクライマックスという頃、近くで花火大会が始まり夜空に鮮やかな花火が次々と打ち上げられた。キャンプファイヤーと花火大会の両方楽しめた夜だった。

 

 


 三日目、朝の集い、朝食、清掃を済ませ10時から修了式・月の輪隊解隊式・皆勤賞と今回のペットボトルロケット飛ばしの表彰そして、くまスカウトの追い出しセレモニーを行った。追い出しのセレモニーは、
毎年恒例だが、船野隊長のそれぞれのくまスカウトの隊集会での笑えるエピソードから始まり最後は別れに心がキュンとさせられる。今回は最後にリーダー全員で森山直太郎の「さくら」を歌った。そしてやっぱり締めくくりは『鯉の滝登り』。
 カブの3年間でたくさんの思い出ができたね。今度はボーイ隊でガンバレ!


「全員集合 ハイ、チーズ!」



8月13〜15日 夏季野営 ボーイ・ベンチャー隊

参加スカウト:ボーイ隊6名
      :ベンチャー隊3名
      :リーダー3名
活動場所  :兵庫県 淡路青年の家キャンプ場

[内 容]
 今回のキャンプでは3日間のプログラムを通して班の中での自分の役割、班での行動・活動という点などを特に意識して、一年の集大成を発揮することに主題を置いたプログラムを実施した。
 1日目、現地へ到着し昼食後に設営。設営後は海水からの塩作りの予定だったのだが、目の前が海ということと、真夏で暑かったこともあり砂浜へ行き、海水浴になった。その後夕飯を食べ、いよいよ夜釣りへ。
みんな意気揚々と夜釣りを開始し、砂浜だったので、投げ釣りで試みるが、ぜんぜん釣れなかった。
この日の釣果はフグが一匹と、悲しい釣果。

 翌朝、5時から釣りを開始するとキスやフグ、ベラにセイゴなどが釣れ、なかなかの釣果。
途中で餌が無くなったので買い足し、9時半頃まで釣りをすることになり、班対抗で釣果を競い、コブラ班のほうが圧倒的な数で第一ラウンドの勝利を飾った。
少し、遅めの朝食後に昨晩と先ほどの釣りについてどうだったのかをみんなでふりかえり、その後、班毎に今後の釣りの作戦を考える作戦タイムを設け、リードしているコブラ班はメンバー全員が釣れるように釣れるポイントやエサの付け方等を確認しあっていた。
一方、負けている方のフクロウ班は班全体でどうして負けたのかを考え、どうすればよく釣れるかを話し合っていた。印象的だったのは、フクロウ班のほうで作戦を考える中で各自の意見を聞くという段階で、今まであまり言葉を交わす機会が少なかったのに、話し合っているうちにお互いのコミュニケーションが取れるようになり、話しやすくなった、ということを言っていたことだった。
普段、いかに相手の話を聞いていなかったと言うことがわかったようで、そういったことに気づいたことだけでも、プログラム上の大きな収穫だったと思う。

 
 夜釣りをするかどうかは各班の判断に任せることにしていたのだが、両班とも昨日の夜釣りでの釣果が思わしくなかったこともあり、翌朝の朝釣りに挑戦することにしたようだった。
一方で当初予定していた海水からの塩作りにはスカウト達は多少の興味はあったのかもしれないが、自分達で作ろうというほどの興味は無く、結局リーダーや参加したベンチャースカウトで作成をすることに・・・。
午後は松林の中に特設コートを設け各班の対抗でバレーボールを実施して、ここでもまた意外とチームワークが生まれたのが印象的だった。

 夜釣りのプログラムが無くなった分、夜のプログラムは一緒に参加していたベンチャー隊のスカウトが「夜のプログラムは任せてほしい!」という申し出があり、彼らに任せることにした。
今回参加したスカウトのうち2名がこのキャンプを最後にボーイ隊からベンチャー隊へ上進するので、最後の夜はその2名のスカウトの希望のプログラムを実施することになり、要望を聞くと火付けゲームを行い、その火を囲んでゲームや話をしたいということだった。
普段、食事を作るのにガスを使い、薪を使わないので、実際に薪を使う機


会が少ないのだが、火付けゲームは好きで、これまでにも何度も実施してきた。
今回、ベンチャー隊へ上進する2名のスカウトは先日菊スカウトにも進級した2名で、さすがに自信もついてか、これまでには考えられないほど素早く火がつき有終の美(?!)を飾ることが出来たようだった。
その後、火を囲んでするつもりだったが、きれいな砂浜ということもあって、流木や燃やせるものが無く、ランタンの火を囲んでのゲームを実施して2名にとってはボーイ隊での最後の夜を楽しんだ。
最後に、それぞれのこれまでのボーイ隊での思い出や後輩スカウトへのメッセージ、また後輩スカウトらは2名のスカウトへのメッセージなどを述べて、砂浜を後にした。
(ちなみに、吹田2団のボーイ隊は夜の集いの場合に踊ったり歌ったりするキャンプファイヤーより、小さな炎を囲んでの集いが多いのは、現在のボーイ隊の隊長が歌ったり踊ったりする営火が不得意だからです・・・。)

 翌朝は6時頃から釣りを開始したが、天候が思わしくなく、心配をしていたが、結構キスが釣れ始め、天候はあまり気にならなかった。
アタリが多い割にはなかなか針に引っ掛らず、針が大きいのかなあといろいろと考えてはみるものの、小さな針も無かったので、頑張ってその針で粘ってみた。
 途中から雨が激しく降り始め、様々な様子を見ることになった。


まず、フクロウ班のスカウトのうち一人が自分の針を足に刺してしまい、返しのある針なのでなかなか取れない状況で、フクロウ班のメンバーは全員で対処にあたっていた。
勿論、その間に釣りは出来ない。
雨が激しく降る中、コブラ班の班員からは「帰ろう!」という言葉を言っているのに、コブラ班のメンバーの一人は「あと一匹だけ釣ってから!」と言い、その言葉に一緒にいたベンチャースカウトの一人は「先に帰ります!」と言って、帰ってしまった。
この状況の中で、持参した朝食のパンを食べ、牛乳を飲んでいるものもいれば、激しく降る雨を喜んでいるかのような素振りにも見えるスカウトもいた。
ただ、そういったスカウトでも、激しく降りしきる雨に、さすがに嫌気が差してきたのか、帰りたい!と言い出し、まだ釣りをしているスカウトに半分怒りながら説得にあたった。
 やっとのことでフクロウ班のスカウトに刺さっていた針が抜けると、雨は激しく降っているのに、フクロウ班の1人が「さあ、釣るで!」という言葉に他のメンバーは何も言えず、結局コブラ班とフクロウ班のメンバーのうち、一人ずつが激しく雨が降る中で競い合っていた。
他のメンバーは呆れていたり、帰りたいと思っていたり、おそらく不満に思いながらも2人の釣りの様子を見ていた。1匹の魚が釣れた時点で「もう、帰ろう」ということになって、釣り場を後にした。
隊長としては一切の口出しをせずに、各班の主体性に任せ、それらの様子を見守っていた。
イレギュラーなことが生じた際にどういう反応をするかを見ていると、様々な人間模様が垣間見ることが出来、本気で怒っているスカウトもいながら、メンバーシップとどう関わっていくかを見ているだけで、不謹慎ながら非常に興味深い出来事だった。

 

今回のキャンプは3日間という短いものだったので、あっという間に終わった感じがした。