ボーイスカウト吹田2団【平成15年6月9日発行】


第137号

父権復活 団委員長 藤井武司


先日、三陸沖の地震発生で思い出した言葉として「地震、雷、火事、親父」がありまが、今ではほとんど死語化していることわざのようです。
意味は、自然界の猛威、父親の雄大さをを表した怖いもののたとえですが、科学の発達や社会の変化とともに使われなくなってきました。
雷と火事は、起こりうる状況をある程度予測出来、被害も最小限に防ぐことが出来ます。地震はどうでしようか。
発生のメカニズムや強さもある程度予測できるようになりましたが、天気予報のようには行きません。突然揺れだしたら私たちは不安と恐ろしさでパニックとなることは、阪神淡路大震災で忘れられない体験です。今でもこの言葉は健在であります。その時の対策を忘れず「備えよ常に」をされておられる方は、すばらしいと思います。
親父は?言うまでも及ばない惨憺たる結果。職・住が分離し父親の働いている姿を見せる機会が無く、給料は振り込み、お小遣いはお母さんからではしかたないかも。 
でもここぞという時には、「自信を持って、時には雷のようにガミガミ言い、家事も手伝う そんな親父」になりたいですね。 
家庭や隊活動で一生懸命の姿をスカウトに披露しましょう。



5月25日 テチテチ歩くのだ! ビーバー隊 

曇り空で、風が少しある。天気が心配だが雨にはならないだろう。岸部神社入り口集合で、ここから万博まで歩いていく。
途中、伊射奈岐神社で少し休憩した。遊具があるのでスカウトは遊んでいた。じっとしているとヤブ蚊に刺される。さあ、出発しようか。

 

道路が狭いためスカウトの間にリーダーに入ってもらう。ここの道路は案外車がたくさん通る。
スカウトが少し気分悪くなってきたと言うので、少し休んだ。先ほど休憩したところで、くるくる回る遊具に乗っていたのが原因かもしれない。少し良くなって出発。
案外みんな愚痴も言わないで歩いてくれる。万博に入る手前がかなりきつい登り坂になっている。みんな頑張れ!ここを上れば後は平坦な道路だぞ。万博外周の信号を渡って少し休憩。お茶を飲んでもいいが少しだけだぞ。ご飯の時まで、なくならないようにな。
もう一息歩く。駐車場はほぼ満杯、色々な催し物があるため多い。

 

太陽の塔前で集合写真をとる。周りの花もきれいに咲いている。芝生の所の広場に荷物を置いて集合。
ゲームなどをして30分ほど自由行動。ただし、リーダーの目のとどく範囲で遊ぶこと。2〜3人くらいのグループになって遊んでいる。                                                                      

昼ご飯中、風もあり少し寒い。北の空には今にも雨が降りそうな雲。ご飯中しゃべってばかりでハシが動いてないぞ、しゃべるのやめ〜!

四つ葉を探そう。誰が一番に見つけるかな?
最初に見つけたのはファミリーのお母さんだった。
午後からは少し移動し、ちびっ子広場、船の遊具で1時間飽きるまで遊んでもいいよ。他の子供もいるので、押しのけて遊ばないこと。リーダーは時々見回りにいく。

遊び終わったところで、ビーバーノートを持ってきて木の葉章を渡す。
今回は絵を描いてきてくれたスカウトが多かった。
最後にビック・ビーバー記章を2名に渡した。さあ、帰る準備をして、帰りはモノレールと阪急電車に乗って帰ってきた。無事けがもなく到着。



5月25日 口ぶえふいて、どこまでも カブ隊

今月の行事は、サイクリングです。午前8時に岸部南公園に集合し、自転車で大阪城をめざします。
 豊里大橋、菅原城北大橋の下を通り、赤川鉄橋(城東貨物線)を渡り、毛馬橋、都島橋、源八橋、桜ノ宮橋と大きな橋の下を通って、途中休憩をたっぷりとりながら2時間半程で大阪城に到着。
 

城内では、組ごとに分かれて大阪城に関するクイズの答えをさがして回りました。

 

クイズの問題は
 1.大阪城を建てた人は?(大工さんじゃないよ)
 2.天守閣の高さは?
 3.今、大阪城を建てるとしたら建設費用はどれくらい?
 皆さんは、答えわかりましたか?
 結構、むずかしいでしょう。
答えは最後にあります。

大改修を平成9年に終えた大阪城はピカピカでした。
 そのお城を眺めながらカブ弁を食べ、そして最後に大阪城を各自スケッチ。
午後1時に各組集合して、クイズの答え合わせ等をし、再び岸部をめざして出発。予定通り4時に岸部南公園に到着しました。皆さんお疲れさまでした。

クイズの答え: 1) 豊臣秀吉   2) 58m  3) 約5兆円


5月31〜6月1日 団研修 丹後「平」道中記

2ヶ月ぐらい前から施設の予約を入れて当日を迎えたら、台風に大当たり。なんで今頃台風なんよ。
今回の研修に向け会議まで行って準備万端で臨んだというのに、出発できるのかさえ懐疑的な状況だ。
当日の朝でさえ、主催側の友岡君がやめたほうが良いという意見で、集合場所に手ぶらで来る始末。
「過去に何度もこういう天候で実施して、その度ひどい目にあっている」とのこと。安全を考えると無理のない提案だ。
しかし、説得力に欠けているのは、その話している時点で、風が全くなく、太陽がさんさんと明るい日差しで、いかにも行楽日和といわんばかりの中だったからだ。
台風はまだ大阪に到達していない。これからだ。今の天候が続くとは思えない。しかし今は太陽さんさんの状態だ。
「ここで中止にしたらきっと悔いが残る。」
幸い、台風の勢力が衰え元気のいい低気圧に変わりつつあるという情報ををたよりに決行を決意。そうとなったら、岸辺神社に安全の願を掛けてお参りだ。
予定より1時間遅れで、いざ出発!!

 中国自動車道をひた走り、吉川JCを経て舞鶴道へ、途中新しくできた何とか言う道路で分岐して天橋立へ。大阪から140kmぐらいだったろうか。順調な高速道路での旅といいたいところだが、途中の休憩場所で、菊野号のタイヤに釘が刺さっているのを発見した。空気は抜けていなかったが、高速ではバーストの危険があることからタイヤ交換を行った。
 船野さん主導のもとタイヤ交換の実習。久しぶりなので勉強になる。
今のところ天気は上々。いやむしろ暑いぐらい。空は雲こそあるものの晴天にちかい。太陽の日差しがまぶしい。台風のスピードが衰え、まだ我々に追いついていない感じだ。
折角、天橋立に着たので、予定をちょっと変更し、寄り道することにした。「文殊の知恵」のお寺、船が通るたびに回転する橋、「あさり」採りを楽しむ夫婦等に出会い、記念写真を1枚撮った。

 

昼食をご当地巨大スーパー「Mipple」内にある海鮮レストランで優雅に頂き、ついでに食材売り場で予算1万5千円のところ3万円も買い込む豪快な買い出しを行った。時間が午後2時過ぎ。予定ではとうに現地に到着する時刻なのだが、どんまいどんまい。


ここから、現地の「平」へまっしぐら。海沿いの道ではなく、丹後半島の真ん中を県道を乗り継ぎ最短コースで走った。
午後3時半ごろ現地に到着。天候は快晴だ。
早速、施設に入り、あちこちのセッティング。6畳ほどのシーリングファンの回るリビング、アメリカ仕様のシステムキッチンと大型冷蔵庫、キッチンの上はかなり広いロフトになっており、7〜8人ぐらいは寝れそうだ。玄関の奥が入り口が2箇所あるトイレとユニットバス、左の奥に4.5畳ほどの鏡張りの寝室!?がある。そしてコテージをぐるりと囲むように板張りのテラスを配し、屋外のジャグジーへと続く。敷地は1500坪、南側は美しい景勝の丹後松島をのぞむ日本海が広がっている。
「別荘やね」
子供たちは、ロフトに上ったり、テラスを走り回ったり元気いっぱいだ。まるで映画の一シーンを切り取ったような贅沢な景観をしばし楽しんだ後、日が落ちないうちに設営開始。

実をいうと良かったのはここまでだったか・・・・・。
設営組みと釣り組みに分かれて作業を開始したが、波が高 くやはり釣りは無理。早々に釣り組みは帰還。
そのころから空は曇りだし、雨が来るのは時間の問題かと おもわれた。 ブルーシートを藤棚にかけ雨対策をし、テーブル・イスを 配置した。

 

そして、雨が降り始めた。
ブルーシートのおかげで、バーベキューや食事は難なく行 える。
今夜は、大宴会だ。海の幸・山の幸のてんぷら、ダッジオーブンでじっくり調理したローストビーフとポテト、おなじみのバーベキュー、鳥の燻製、小あじの南蛮漬け、焼きおにぎり、テーブル狭しと料理が並ぶ。 食べても食べてもまだまだ料理が出来上がる。なんせ3万 円も食材を用意したのだ。
これで、晴れていたら夜空に広がる星のもと、波の音をBGMにこれ以上ない優雅なキャンプとなったのだろう。
料理はどれも大変おいしく、十分満足なのだが、さすが雨 はちょっとつらい。幸い風はほとんどなかったので、何と か楽しい夕食となった。(巨人が阪神に逆転されて負けた ことを除いて・・・)
食事の後、後片付けをし、コテージに戻った。子供たち に釣り組みは朝釣りに連れて行ってもらう約束を取り付け 就寝。
大人はコーヒーをいただきながら世間話に花が咲く。
そして、就寝。

 

明けて朝。台風一過さわやかな朝を期待して起床。
窓から外を一瞥して一瞬でその期待は無残に打ち破られる。
重い雲と横殴りの風と雨。まるで台風のようだ。
藤棚にかけたブルーシートはペグが抜けめくれあがっている。 波も結構高い。朝釣りは当然断念の様相。
「スケジュールを変更しないといけないね」
 野外で予定の行事はできそうもなかった。
 みんなもごそごそと起き出したので、朝食準備にかかる。 昨夜食べ切れなかった食材で朝からヘビーなバイキング形式だ。外国のホテルの朝食のようだ。みんなでもりもりとたいらげる。
 
人心地ついたところで、外で予定していた研修を室内で行うことにした。国旗掲揚のノウハウ。家型テントの基本ペグ位置の技術的解説等を行う。
そうこうしている内に、風がなぎ、雨も上がった。
ラッキーだ。この内に撤収作業開始。車にどんどん積み込んだ。 施設の清掃と点検を済ませ、昼過ぎにいざ出発。
「道の駅」内のレストランで昼食とり、そこで仕入れた情報により温泉に向かう。
丹後町 宇川温泉 よし野の里 入浴料大人600円(道の駅で割引券をもらっていたので1割引きで入れた)1時間ほどの入浴だったが、みんなお肌つやつやに変身。
そして、午後4時少し前に一路大阪へ向け帰途に着いた。
天候にあまり恵まれない旅であったけど、そこはボーイスカウトの集団。結構楽しい思いで深い旅行となりました。
皆さんお疲れ様でした。



“ウッドバッチ研修に参加して” 
カブ隊 デンリーダー佐藤剛志   
                                    
今まで何度か自問しながら踏ん切りがつかず、ためらっていたウッドバッチ研修に参加した。
自分の子が卒業したら自分も卒業と思っていたのだが、この半年で宗旨替えをした。
その理由は、全く単純なもので恥ずかしいのだが、やる気のあるたくさんの良きスカウトやリーダ
ー仲間と活動をともに出来たことなのである。
そこで、「これは面白い」「これは続けねばならない」と思ってしまったのだ。そう思い込んでしまうと、見劣りのする自分の技術をできる範囲でブラッシュアップしたいと思うようになり、その目の前にウッドバッチがあったというのが正確なところである。
(チョッと肩の力を抜きます)
とは云え、“ウッドバッチ”という名前には、何かしら近寄りがたいような、それでいて覗いてみたいような魅力的な響きがあるような気がしませんか?“リーダー養成コース”とかでもいいだろうにそういう直截な言い方ではなく“ウッドバッチ”・・・。
「コミッショナーからの事前レクあり(ゴクッ)」「決意表明あり(エッ!?)」「3泊4日(ゴールデンウィークを犠牲にして?)」「朝晩の冷気には気をつけろ(5月やで?)」 「ムカデも出るぞ(どないすんねん)」、いよいよ“ウッドバッチ”を神秘的なものにしていきます。

でも、いい意味で“ウッドバッチ”はやはり特別な所だったのです。他団から集まった見知らぬ人達とのキャンプ生活(一班9人程度)、原隊の自慢話(悪口もあり)、へーそんなんしてんのんと云うプログラムの話、えっ、そないすんのんと云う「目からウロコ」モンの新発見、はっきりいって次々と繰り出され詰め込まれるセッション(殺生やぁ)。
メンバーにも恵まれたのかもしれませんが、それらが段々と快感に変わってくるのです。長いやろなぁと思って始めたのに、ええ?もう明日帰らんとあかんのかぁ。ちょっとさみしいなぁ。
最後に所長から修了書をもらい、チーフリングをつけてもらいます。参加されていた女性はみんな感激の涙を流していました。私も実は鼻の奥がキナ臭かったのですが何とかこらえました。
本当に貴重な面白い経験だったと思います。