久々にキャンプしました。
ベンチャー隊キャンプだより
2003.3.21-23

3月の連休を利用して、高槻の塚脇という、ボーイ隊にはおなじみの「竹山」をフィールドにお借りして、ボーイ隊と合同でキャンプを行った。
雨続きの天候の中、キャンプ期間中の3日間だけは晴れ。あけて月曜日は雨だった。なんと運がいいことか。
例によって、ブルーシートでベースキャンプサイトの設営から始める。はえている竹をポール代わりに利用して作ってみるが、屋根をつけて見ると隙間がいっぱいできたため、雨が降った時の事も考えて2日目の午前中に、ポールを使用して、軒先付のサイトに変更した。ついでに、側溝も掘ったが幸いこのお世話にはならなかった。
献立は、スカウトが立ててくれた。初日の夕食は、カルパッチョと海鮮スープ。なかなかうまい。ガーリックオイルを一瓶使ったので、他に何の調味料もいらなかった。海鮮スープは白菜を追加してこちらは応援に来てもらった岩橋さんに味を調えてもらった。

 

実はこのキャンプ、リーダーが少ない。ボーイ隊隊長の友岡君は現地まで来たけれど、仕事の都合で、昼過ぎに帰宅。
残ったのはベンチャー隊隊長の私一人だ。というわけで応援にカブ隊から岩橋さん、2日目から入れ替わりに団委員長の藤井さんに来ていただいた。大変申し訳ないのである。まあ、来ていただいたからには、大いにこき使って楽しんでいただくことにした。

 

今回のボーイ隊のキャンプテーマは、スカウトハンドブックの「サバイバル」を全部やってみようということだったが、課題の中にテント以外で寝るというのがあって、この季節では無謀かもという結論になった。
というのも、なんせむちゃくちゃ寒いのだ。ベンチャー隊は、ベースキャンプにそのまま寝たが、むちゃくちゃ寒かった。
石油ストーブを持ち込んで、一晩中火を落とさなかったのだが、暖かいのは、ほんの前だけで、少し離れるとシートの隙間からのしんしんとした寒さで背中が冷たくなる始末。
ましてや、ストーブはもちろんなしの野外で寝るのは、もう少し暖かくなってからにしたほうが無難だろう。

夜プロは、ベンチャースカウトと相談し、「キムス&スケッチおまけに推理」というものをしてみた。
ボーイ隊スカウトをベースキャンプサイトに集合させ、説明をする。
「5分間サイト内に入って、よく観察してください」
スカウトは、キムスと気づく。しかし、問題は彼らの予想を超える。
「では、問題です。サイト内にあった救急箱の形を絵で書いて、置いてあった場所を見取り図に示してください。」
これは新しい。
この手の問題が十数問。中にはくだらない問題もあったが、キャンプ生活に必要なものがどこにどれだけあるのか
観察と記憶、スケッチして場所を示して相手に伝える技術の習得だ。(っておおげさな・・・)

 

明けて2日目は、キャンプクラフト。ふんだんにある竹を使って、食器乾燥棚と立ちカマドの製作をさせることにしたが、すぐ無理とだと思い、立ちカマドだけにした。指導はベンチャースカウトだ。
いくらふんだんに竹があるとはいえ、なんと立派な竹を切り出してきたことか。
用意した麻ひもではもちそうにない。時間はかかったが、なんとか自立するかまどが出来上がった。

 

2日目の夜プロは、「夜間での方位を知る方法」。幸い晴れていたので、星座を使った方位だ。
私は寒かったのでサイトに残って、指導はベンチャースカウトに任せた。(実は星座をよく知らなかった)
柄杓は見つかったが、その先にある北極星は森が邪魔して見えなかったそうであるが、この方向だと説明したそうである。

 

最終日。午前中に、近くにある摂津峡で浄水器をつくった。用意したペットボトルの底を切り落とし、小石を詰め、その上に砂を入れ炭を敷いてまた砂をいれ、最後に落ち葉を入れて出来上がり。
摂津峡の清流を汲んで、浄水器に流し込んだら、泥水がでてきた。
「何のためにしてんのかわからんなあ。」原理だけの学習となった。こんなもんだ。

 

もっぱら、楽しめたのは、摂津峡の岩場を渡って中洲に行き、大きな岩に登ることだった。
小さなスカウトの手をとって一人では登れないであろう大きな岩に引き上げる様はなかなかほほえましい。
カブスカウトではないが、「おさないものをいたわります」「互いに助け合います」がよぎる。

昨夜は夜版の方位だったが、今回は太陽とアナログ時計を使った方位の知り方を勉強する。
これもベンチャースカウトにやってもらった。
なかなか頼りになるスカウト達である。これからも、この調子で私に楽させてくれたまえ。