平成13年 4月合同プログラム
ワイドゲーム「かくれんぼ」 4/22(日)

故山内前ローバー隊長が企画したプログラム第1弾は、実施を目前にご逝去されたことにより、
追悼集会となった。4弾まで企画され、実行委員会も順次立ち上がってきた矢先のことで、
ご本人もさぞご無念であったことだろう。
その第1弾は、残ったもので是非とも盛大に実施することで、ご冥福をお祈りすることとなった。

当初、当企画は、ローバー・ベンチャー・ボーイの3隊合同で進んでいたが、
追悼集会の側面から団のセレモニーを冒頭に組み込んだ形で実施された。

 

半旗に掲揚された国旗、遺影に黙祷、団委員長の挨拶、
そして「永遠のスカウト」を4番まで唄いセレモニーは無事終了した。

 

さて、ゲームはいつにないエキサイティングな内容だ。それだけに、ルールと
安全確保をスカウト全員に周知してもらう必要がある。追悼集会で、けが人は絶対に避けたい。
ゲームを開始する前に、地図を渡して、エリアの説明をし、
その後、実際にスカウトをつれてエリアの下見を実施した。
残ったリーダーで早めの昼食準備。焼き肉だ。
スカウトが帰ってくる頃、準備も終え、早々にみんなでパクついた。

 

昼過ぎ、ゲーム開始。ゲーム内容は単純だ。エリア内の山野に隠れるスカウトと捕まえる
スカウトに分かれ、見つけたらデンを3回するとアウトとなる。
アウトになったスカウトは本部まで出頭、
記念写真をとって、そこからは「捕まえる側」になる。
最初の「捕まえる側」は2名。残りは全員「隠れる側」だ。
「隠れる側」がスタートして30分、いよいよ「捕まえる側」が行動開始。
最初しばらくは、全然見つからなかった。
見つけるだけではだめで、捕らえて3回デンをしなければならないので、
野猿のようなスカウトを追いかけるには、中年おっさんリーダーでは鼻から無理と
本部にドッカと腰を据えている私に対して、若手隊長の友岡君は、「鬼」参加を決意。

そのあたりから、ぼつぼつ捕まりだした。俄然、「捕まえる側」が増えると、
「隠れる側」は歩が悪くなる。包囲される形で、逃げ切れなくなるようだ。
最初の1時間で、大半が捕まり、残り3人となった。しかし、そこから膠着状態。
時間だけが過ぎる。3時でゲーム終了なのだが、ピタリと音沙汰がない。

 

本部に残ったリーダーは、だんだん不安になってくる。アクシデントではないだろうな・・・・・。
3人は、ボーイ2名、ベンチャー1名だ。ボーイの2名は、たまたま親がリーダーで、
その2人がそろって本部にいる。
最初こそ、上手に隠れているなあ、と余裕だったが、今は、親の顔に戻っている。
そして、残り15分。
「いたぞー」。「一誠と夏梅やー」
どっと安堵。はたして、ボーイの2名だった。
残りは、ベンチャーの1名。もう安心だ。彼は、確実にうまく隠れている。
今回の優秀者賞品は、いつもの弥栄だけではない。ほんとに豪華賞品が用意されている。
1位は、高級1人用ツーリングテントだ。「捕まえる側」1位には、携帯カセットガスバーナー。
ゲーム開始前に、スカウトに賞品を見せている。
今、隠れている最後の1人は、「絶対とる」と宣言していた。
予告ホームランみたいなもんだ。そして、ゲーム終了の3時となった。
しばらくして、優勝者が本部に帰ってきた。しかし、何故か、不安げな顔をしている。
みんなで、「おめでとう」といっても、きょとんとした表情だ。
「優勝やで」といって、はじめて嬉しそうな顔になった。
なんと、彼は、隠れていたら、ポカポカとした陽気に、つい、うとうとしてしまい、
寝込んでしまったらしい。気が付いたら、2時58分。あわてて、本部に帰ってきたとのこと。
終了の笛のホイッスルも聞こえなかったようだ。
何の策もなく、ただ呑気に昼寝をして1位をゲットという次第だ。

 

なにはともあれ、けが人が出ずに無事終了。
人数は少々少なかったが、大盛況といっていいできだ。
安全確保に協力いただいた多くのリーダーの方々、ありがとうございました。
エキサイティングで大規模な合同プログラムも、なかなか格別の味がある。

HOME_side CUB_side BEAVER_side VENTURE_side
BOY_side 中南米旅日記 DAN_side


ご意見・お便りVENTURE隊長:津留修一tsudome@sutv.zaq.ne.jp メールヨロシク!