中南米の大自然と遺跡の数々。
9ヶ月に及ぶ縦断の記録です。
第32話 <<日本代表!!!?>>
<<日本代表!!!?>>
ここウスアイアの街に来るまでイスラエル人という人種について良い印象を持っていなかった。何故かむかつく旅行者の多くがイスラエル人だった。いつも集団でばかり行動し騒がしい奴らばかりだった。今も夜中の1:20という時間にも関わらず彼らの部屋でポーカーをやっているらしく、いくらか離れているこの部屋にまで声が響いてくる。ただ、今日の晩飯を作ろうとしていると彼らの食事を分けてくれた。残りなのかと思っていたら食後に好物のアイスクリームも分けてくれ、ちょっとの時間だったけど話をした。その後しばらくして広間でコーヒーでも飲みながら日記を書こうかと思っていると、さっきのイスラエル人のグループの一人がクッキーを持って来てくれた。彼女はとても人なつっこく愛想も良かった。いつか日本語を勉強したいから日本語がどんなものか教えて欲しいということだった。彼女の腕には「気」という刺青がしてあり、日本語に興味があることをアピールしていて、今まではロクに挨拶もしていなかったのにちょっと話してみるといい感じの娘だなあという気がし、日本についていろいろな話をした
。イスラエル人を嫌っていたのは彼らのマナーの悪さで例えば今日の夕飯後も流し台は詰まってしまっているし、使った鍋などもきれいに洗っていなく汚れもついたままだった。ただ、話してみると人間性はそう悪くないようで、旅の最後にイスラエル人と少しだが会話が出来、彼らに対しての見方を変えることが出来たのは良かった。出発が今夜でなければもっとゆっくりといろいろと話が出来たと思うと残念だった。
こういう風にたった一人や二人との出会いでその国の人柄を判断するのは良くないかもしれないが、つい出会った人達だけでその国民全員がそういう人たちなんだと判断してしまいがちだ。これは自分自信にも当てはまることで、大袈裟かもしれないが海外に出たその瞬間から日本国民の代表になっているようなものだ。実際、メキシコでは日本人に初めて出会ったという人たちも多くいたので、まだまだ世の中には日本人に会っていない人々や誤解を抱いている人々も多い。だからせめてこれから出会う人々に日本人に対しての印象を誤解のない様に行動していかないといけない気がした。
<<日本へ向けて・・・>>
今、再び南米大陸に上陸した。月曜の朝3:00にウスアイアの街を出て、4日間かけて走った道だったが、バスならたった9時間だった。大陸に渡る前に港で出航を待っていると、フエゴ島に渡るときに一緒だった中地さんに再会した。彼いわく途中でチャリダーの高嶋さんと藤本さんに会ったらしい。二人とはチリのプエルト・モンで別れて以来どうしているか心配だったけど、ほんの4〜5日の差で行き違いになったようだ。残念だった。
マゼラン海峡を渡っていても特に何も変わっていない気がした。何故だろう?バスでここまでに来る途中で残念だったことは、もうしばらく羊たちと遊べないことだ。また、いつか遊びたい。
プンタ・アレーナスからプエルト・モン行きの安いチケットが見つかり、ひとまずは安心した。着々と日本帰国計画が進んでいる。この区間を飛行機に選んだのは正解だった。何と言っても景色が最高で、上空からの氷河群はスゴイ!!!の一言に尽きる。パイネ公園のグレイ氷河、フィッツ・ロイ、もちろんペリト・モレノ氷河も見た。度肝を抜かされるくらいめちゃくちゃでかく、氷河は目の前に無限に広がっている。名も無いような氷河群が広がりただただ感動させられた。飛行機というのは楽で速いけど高い!と思っていたいたけど、地上からでは絶対に見ることの出来ないこれらの景色を見ることが出来たので必ずしも高いようには思えず、一種のツアーに参加したような気分だった。今回乗った「AVANT」という航空会社はまだ出来たばかりの会社で安かったのは良かったけど、DC−10(横に6列のシート)に乗っているのに乗客の少なさを感じさせられるとは思っていなかった。たぶん、落ちることは無いと思うけど、この乗客の少なさは少し気になった。この路線がそうなのか、それとも航空会社に問題があるのか・・・。プエルト・モンの街に19:00くらいに着き、19:30発
のサンチャゴ行きのバスのチケットを買った。手持ちのキャッシュも少なかったので、とりあえずお菓子と水を買い、バスに乗り込んだ。
翌朝、ちょっと遅れて11:30頃にサンチャゴのバスターミナルに着き、ふらふらとサンチャゴの街中を自転車で散歩し、今度はいよいよ日本行きのチケットを探した。サンチャゴの町はかなり大きいが、裏道に入ると町の建物と石畳の道がマッチしていてかなり気に入った。大通りは相変わらず交通量も多いので好きにはなれなかったが・・・。
ほとんどの旅行代理店が昼休みで次に開くのは15:30くらいらしく、その間に久しぶりの都会の味・マクドナルドに入りバリューセットにもう1個ハンバーガーを追加して頼んだ。昨日からの食事と言えば朝にパン。昼は機内食、夜はパン一切れとお菓子。朝はクッキーとジュース。やっと今ハンバーガーにありついたがもっと腹に残る食事がしたい。
ツーリストインフォメーションで学割の効く旅行代理店を紹介してもらえ、チケットを購入しようと思ったがキャンセル待ち状態だった。とにかく、キャンセル待ちの状態で、パタゴニアに向かう前に寄ったビーニャ・デル・マールの日本人宿「汐見荘」に預けてある荷物を取りに行くことにした。
<<世界一周!!!>>
最近のビーニャは雲が多い。もう秋に入ったらしい。日本に帰れば春なのにこちらでは今から秋。やっぱり地球は大きい。
今、夜空には満天の星が広がり、当分の間南半球の夜空ともおさらばだ。日本に帰るのに何故かめちゃくちゃ帰りたいとも思わなければ、その逆でもない。妙に落ち着いている気がする。今日の昼間にキャンセル待ちを入れてある代理店に14:00頃電話を入れると「15:40にもう一回電話してくれ」と言われた。今回のキャンセル待ちほどドキドキとした気持ちで待った事はなかったので、再度電話したときに「SHINICHI、 Todo bien!(すべてOK!!!)」と言われたときは嬉しかった。もひとつ嬉しかったのは最近電話でスペイン語を話すことが何度か続き、ちゃんと応対できている事だ。かなり足りない部分も多いけどなんとかしゃべることが出来るようになったと思う。日本に帰ったらもっともっとスペイン語を勉強しよう!
今回、購入したチケットはサンチャゴ(チリ)〜ブエノスアイレス(アルゼンチン)〜クアラルンプール(マレーシア)バンコク(タイ)〜関空というチケットだった。このチケットの魅力は何と言ってもバンコクに1泊出来、またタイを訪れることことが出来ることだった。さらに驚いたのはこのルートはブエノスアイレス〜ケープタウン(南アフリカ共和国)〜ヨハネスブルク(南アフリカ共和国)経由でクアラルンプールに行くという事らしい。トランジットとは言え、アフリカの大地を踏むことが出来るのはかなり感動ものだ。これで一応世界一周・・・。ほんとにやっている人に言わせたら笑われそうだけど・・・。
1年半ぶりのタイだが、全くタイ語を忘れてしまっている。簡単な挨拶は覚えているけど、1〜10までの数字さえも忘れてしまっている。まあ、たった1泊なので問題はないとは思うけど。
(第33話に続く)
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