平成12年 8月 隊行事

サバイバル!?  in 無人島


今年のボーイ隊のキャンプは3泊4日の無人島キャンプ。

バスで3時間、さらに小型船で約20分で、全周が2.7キロ程度の小さな島に上陸する事が出来た。
全周2.7キロといっても見た目は大きく、この島は夏だけ管理人が常駐している島だが、無人島体験を味わうには十分の環境で、早速、サイトの設営に取り掛かった。
 
 その後夕飯の準備、夜は吹田1団との交流会。
そう、今回はお隣の吹田1団と合同でこの島にやってきたのだ。
ジャンボリーなんかに行くと幾つかの団が集まり、混成班が編成されたりもするが、今回のような形での合同行事というのは珍しい試みだった。
このキャンプを終える頃、スカウトたちがどんな交流を持つか楽しみだ。





 2日目の午前プログラムは「サバイバルハイク」。
結果的に文字通りのサバイバルなハイクになって、みんな必死になって山の中で前へと進んだ。
コンパスから大体の方向を決め、後はひたすら進む。途中から急に道も無くなり、今にも転がり落ちそうな斜面を注意深く降りていくのだが、このときはさすがにみんな真剣で普段と違った表情をしていた。




道無き道を進み、なんとか海辺まで出ることが出来、あとは海の中を歩き、みんな無事帰ってくることが出来た。
午後は、水難救助訓練と着衣水泳を行い、服を着たまま泳ぐのがどんなものか十分体験できたと思う。
夕飯は鳥を各班一匹丸ごと与えられ、さばくところからの調理。

 3日目のプログラムは食料調達の猟、といっても魚を捕るだけだがこれがなかなか上手くいかない。
前日にもちょっとの時間、釣りをしたのに釣れるのは食べることが出来ないフグばかり。
それを踏まえての今日だったのに、こんどはそのフグさえも釣れない。

 吹田1団のリーダーが2〜30分前から釣り始めていて、あちらは小あじが入れ食い状態だったらしく、3人で40匹ほど釣っていた。ほんの2〜30分の差でこうも違うのかと、恨めしくも思った。

 結局、釣れない釣りに専念できず、早々と切り上げた。これで、食卓からおかずが一品減った…。





 午後からは1,2団合同で耐久鬼ごっこを行なったが、時間的な都合なども含めて、3時間耐久のはずが、45分に短縮されたのだが、それでも小さな島でエリアの決められた中で隠れるには広すぎるエリアだった。18名スカウトが隠れ、それを4人のリーダーが探す。結果的に16名が見つかり、残りの2名は指定エリア外に隠れていたので失格で、誰一人として隠れとおすことは出来なかった。

 最近のスカウトはゲームなどが中心的な遊びになって、かくれんぼというのはしないのだろうか?
 隠れたスカウト達より探す方のリーダーたちが真剣になっていた様だった…。

 3日目の夜は盛大なキャンプファイヤーで大いに盛り上がり、あっという間にキャンプ最終日の朝を迎えた。
徹営も無事済ませ、いよいよ船に乗り込み、たった3泊だったけど過ごした島を後にした…。

 水不足の為、みんなキャンプ中にシャワーも浴びることも出来ず、たぶん家に帰ってまずシャワーを浴びたいんだろうなと、
考えていると、なんと13:00に迎えに来るはずのバスが迎えに来ない。
すぐにバス会社と連絡を取ると中国自動車道が混んでいて、あと2時間はかかりそう、とのこと。
この状態で2時間も待つかと思うと一気に疲れも出て、地面に座り込んでしまった。

 待つこと、2時間。

きっかり2時間後の15:00にバスは到着した。

さすがにみんな疲れきっていたが、ここで、さすがと感心させられたのは、バスに乗り込んだ途端、みんな思いのほか元気にはしゃいでいた。
到着予定時間から遅れること2時間、無事吹田に着いたがその頃になると皆元気だ。

今回のキャンプでスカウト達に感じて欲しかったのは、普段の生活がどれだけ贅沢で、何にも不自由が無く、恵まれているかということだった。
今回のキャンプはいろいろな面でハードだったけど、きっといつかそれが自信に変わり、そして良い思い出に変わることを期待して、今年の夏の終わりとしよう・・・。

ボーイ隊の井谷君、岡本君、佐々木君、新谷君、田村君、ボーイ隊にいた4年間でいろいろな経験をし、いろいろなことを感じたと思います。
それらは今後のベンチャースカウト活動や人生において、きっと役に立つことだと信じています。

ボーイ隊から離れ、自信を持って次のステップへと踏み出していってください。


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