平成11年5月 隊行事

琵琶湖一周サイクリング



この時期、ゴールデンウィークを利用して琵琶湖一周のサイクリングを実施するBS隊はかなりある。
当団も、5月3日〜5日の予定で、琵琶湖一周を計画した。
一昨年のクリスマス会のときに、これから「やってみたいプログラム」について
みんなでアイデアを出し合った際に出てきた中のひとつが、この「琵琶湖一周」だった。
全長で約200km、途中の難所は、危険度からいって、
やはり湖北の野口から8号線の間にある3箇所のトンネルだろう。
「反射たすき」(依然夜間ハイクの時に使用したことがある)着用も考えたが、
尚不安が残るので、サポートのワゴン車でピストンすることにした。

 

今回のコースは、浜大津まで、自転車を2t車で搬送し、そこを出発点として
161号線を北進し、湖西から今津、マキノ、湖北を回って、長浜といく予定だ。
ただ、この5月3日は晴れだが、4日は雨天、5日は曇りから晴れの予想が出ている。
雨の中のサイクリングは危険をを伴う。

 

途中の休憩のひとつに「白髭神社」に立ち寄った。丁度何かのお祭りなのだろう、
ひょっとしたら本番(?)衣装も揃えて、「みこし」が繰り出されていた。

初日は、体の調子も見るために、走行距離は約45kmと少なめだ。
野営地は「安曇川」河川敷。

 


今晩のメニューは「ホイル焼き」。なるべく鍋釜を使わずに調理したい。
水は、ポリタンク1つを各班に与える。これで晩と朝の二回の食事をまかなってもらう。
お茶は、少々高くつくが、市販のペットボトルを使用した。
「具は何がいい?」と聞くと「たら」「しゃけ」「肉」と答える。
みんな少しずつ全部入れることにし、おまけにシュウマイとタマネギも付けた。
豪華版だ。
これが中々美味だ。味付けは醤油のみでシンプルだが、食材が色々なので
「だし」が良く出て、複雑な味に仕上がったようだ。

スカウトは全然疲れた様子がない。結構みんな体力があるようだ。
おしりがヒリヒリしているかと思ったが、そうでもないようだ。

雨が近いせいか、南からの風が強い。最近の予報は良く当たる。
明日は、どうやら確実に雨のようだ。

夜半から、ぽつりぽつりと案の定、雨が降り始める。
朝になると、ますます雨は激しくなっていた。
覚悟の上とはいえ、やはり億劫だ。



朝食は、魚肉ソーセージとスクランブルエッグと味噌汁だ。
と同時に昼食用のおにぎりも作っておく。
出発準備を終え、いざ2日目のスタートだ。

この後、不安だった「トンネル越え」、景色の非常にきれいな「長浜」界隈を
快調にサイクリングする様子をお届けする予定だったが
アクシデントが起きてしまった。

交通事故だ。

スカウトが軽トラックにはねられてしまった。
安曇川の出発地点から8km付近、近江今津の手前での事故。
幸いにも、数メートルとばされたが、結果的に、打撲と擦り傷だけで済んだ。
しかし、精密検査の結果が「異常なし」と出るまで不安で一杯だった。
その場で、残りの行程を全てキャンセル。2t車に近江今津まで来てもらい、自転車の搬送をお願いし、スカウトは、電車で帰阪することにした。

161号線のバイパスは交通量も多く危険なので、国道に沿って走る下道を通っていた。
軽トラックの前方不注意(ブレーキの跡無し)。スカウト側は、雨合羽のフードが視界を狭くしていたのが、原因のようだ。
一列になって横断していて、事故にあったスカウトは、後ろの方を走行していた。
現場は、見通しが良く、何故こんなところで…という感じだが、実際に事故は起きた。

警察から、「頭は幸いにも打ってないようだが、ヘルメットの着用をするように」と指摘を受けた。
実感としてそう思う。怪我の程度は軽傷で済んだが、運が良かったとしかいいようがない。
安全には、下見時から充分気を付けたつもりであったが、大変申し訳無いことをしてしまった。

今回の行事は、実はアップするかどうか迷ったが、敢えて、アップすることにした。スカウト関係者もご覧になっている方もおられると思うが、安全を考えて、これでいいというところは、自分で思っているより、ずっと深いところにあるように思えた。


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